でも当時は、未来の音というより、どこか安っぽい音にも聞こえたのです。
なぜでしょう?
それは「ファミコン」です。
そこで鳴っていた「ピコピコ」音こそ、最初に触れたテクノっぽい音だったのです。
だから「なんかファミコンっぽい」、そんな評価になることもありました。
しかし、そのピコピコサウンドには、一度聴くと忘れられない妙な中毒性があります。
耳に残ってしまう音。
それを歌に持ち込んだのが「テクノポップ」なのです。
奇妙で、軽くて、でも忘れられない音の実験室。
それこそが「テクノポップ」の真髄なのです。
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テクノポップ・ニューウェイヴのトップ曲
YMO – RYDEEN
この曲を聴くたびに、「テクノポップ」が何なのか分からなくなります。
当時の未来感を感じさせる疾走感や気持ちよさの中に、変な音が混ざっている。
それを感じ取ると、何だこれ、という感覚になるのです。
お遊びなのか本気なのか、それが分からなくなってくるんです。
そして、なぜか「ファミコン」の世界で宇宙を疾走しているような気分になってきます。
なぜか「スターソルジャーのパワーアップ」のBGMを思い出します。
その爽快感と疾走感で、どちらもテンションが上がるんです。
当時の大人と子どもは、それぞれ違う場所から「テクノサウンド」の影響を受けていたのかもしれません。
注目のテクノポップ・ニューウェイヴアーティストリスト

YMO
YMOは、日本のテクノポップを世界へ押し出した象徴的なユニット。緻密な電子音と遊び心を同時に鳴らし、未来感そのものをポップに変えました。

細野晴臣
細野晴臣は、ロック、南国音楽、電子音楽を自在に横断する音の探検家。重く深い音作りの奥に、どこか不思議な軽さがあります。

矢野顕子
矢野顕子は、ピアノ、歌、言葉の跳ね方が独特な音楽家。テクノ的な音の中でも、人間の体温と自由なリズムを失わない存在です。

プラスチックス
プラスチックスは、ファッション、アート、ニューウェイヴの感覚を日本のポップスへ持ち込んだバンド。チープに見える音を、洒落た遊びへ変えました。

P-MODEL
P-MODELは、平沢進を中心に電子音とロックの尖った感覚を押し広げたバンド。乾いた音と異物感で、普通のポップスからはみ出しています。

ヒカシュー
ヒカシューは、演劇的な声、変なリズム、不思議なユーモアでニューウェイヴを鳴らしたバンド。理屈より先に、妙なクセが耳に残ります。

一風堂
一風堂は、土屋昌巳の美意識が光るニューウェイヴ寄りのバンド。日本の歌謡感とUK的な洗練が混ざり、80年代らしい洒落た空気を作りました。

荻野目洋子
荻野目洋子は、ダンス感覚と明るい歌声で80年代ポップスを盛り上げたシンガー。電子的なビートを茶の間の華やかさへ変えた存在です。

Wink
Winkは、無表情に近い佇まいと機械的な美しさで80年代末を象徴した女性デュオ。アイドルなのにどこか冷たい、その距離感が強い個性です。

C-C-B
C-C-Bは、カラフルな見た目と軽快な電子音で80年代のテレビ的な楽しさを鳴らしたバンド。ポップで明るいのに、妙に耳から離れません。

イモ欽トリオ
イモ欽トリオは、バラエティ番組の勢いから生まれた80年代らしい存在。笑いと音楽とテレビの空気が、そのままポップスになっています。

ジューシィ・フルーツ
ジューシィ・フルーツは、テクノポップとロックの軽さをポップにまとめたバンド。どこかおもちゃっぽい音の中に、鋭いセンスがあります。

原田真二
原田真二は、70年代から続くポップセンスを80年代の音へ接続したシンガーソングライター。甘さと実験性の間を軽やかに動ける存在です。

岡村靖幸
岡村靖幸は、ファンク、ポップ、電子音、過剰な自意識を一気に混ぜる表現者。気持ち悪さと格好良さが同時に来る、かなり独特な存在です。

戸川純
戸川純は、かわいさ、不気味さ、演劇性をひとつの声に詰め込んだ表現者。普通の歌手紹介では収まらない、80年代サブカルの強烈な象徴です。

ゲルニカ
ゲルニカは、戸川純、上野耕路、太田螢一による濃密なユニット。レトロな幻想と人工的な音を組み合わせ、時代から少しズレた異世界を作りました。

ビートたけし
ビートたけしは、芸人、俳優、映画人として知られながら、歌でも独特の存在感を残した人。うまさよりも、妙な味と時代の空気で聴かせます。

ヴァージンVS
ヴァージンVSは、あがた森魚を中心にした不思議なポップ感覚のバンド。ニューウェイヴの軽さと懐かしさが混ざる、少し変わった肌触りがあります。

有頂天
有頂天は、ケラを中心にしたナゴム系ニューウェイヴの代表格。軽薄さ、ひねくれ、ポップさが同居し、80年代の地下の面白さを感じさせます。

中森明菜
中森明菜は、アイドルの枠を超えて表情、声、衣装までを作品化した歌手。電子的なアレンジの中でも、感情の影を濃く残せる存在です。

松田聖子
松田聖子は、80年代アイドルポップの中心にいた存在。明るさと透明感をまといながら、電子音の時代にも自然に乗れる軽やかさがあります。

斉藤由貴
斉藤由貴は、文学的な空気と不思議な透明感を持つ歌手・俳優。かわいさだけではなく、少し夢の中にいるような浮遊感が魅力です。

真鍋ちえみ
真鍋ちえみは、細野晴臣周辺の実験的なポップ感覚と結びついたアイドル。王道から少し外れた電子音の面白さをまとっています。

スターボー
スターボーは、宇宙的な設定とアイドル性を組み合わせた異色のグループ。80年代の企画力と電子音の珍妙さがそのまま出ています。

伊藤つかさ
伊藤つかさは、素朴でやわらかい声を持つ80年代アイドル。派手な電子音の中に置かれると、逆に不思議な浮遊感が生まれます。

コスミック・インベンション
コスミック・インベンションは、子どもたちによるテクノポップバンドとして強い個性を残した存在。電子音の未来感と無邪気さが直結しています。

榊原郁恵
榊原郁恵は、明るく健康的な存在感でテレビの時代を支えたアイドル。電子音や企画色の強い曲でも、茶の間に届く親しみやすさがあります。

牧野アンナ
牧野アンナは、ゲーム音楽と歌謡ポップが交差する場所に立つ存在。80年代の電子音が、子どもの記憶へ入り込んでいく感覚があります。

飯島真理
飯島真理は、アニメ、アイドル、シンガーソングライター性を結びつけた80年代の重要な歌手。透明な声に、作品世界を背負う強さがあります。

松谷祐子
松谷祐子は、アニメソングの明るさと80年代ポップスの軽さをつなぐ歌手。キャラクター性の強い世界にも、自然に入っていける声があります。

安田成美
安田成美は、俳優としての透明感と素朴な歌声で印象を残した存在。技術よりも、作品の空気に残る不思議な儚さがあります。

太田貴子
太田貴子は、魔法少女アニメとアイドルポップを結びつけた80年代らしい存在。甘く軽い声が、電子音のきらめきとよく合います。

A-JARI
A-JARIは、80年代後半のバンドブーム前夜を感じさせるグループ。ロックの熱とポップなシンセ感が混ざり、都会的な勢いがあります。

PINK
PINKは、ロック、ファンク、ニューウェイヴ、電子音を濃く混ぜ合わせたバンド。日本の80年代サウンドの中でも、かなり硬派で先鋭的な存在です。

PSY・S
PSY・Sは、松浦雅也のサウンドとCHAKAの声が生んだ洗練されたポップユニット。電子音なのに冷たすぎず、都市的な明るさがあります。

MELON
MELONは、ファンク、ニューウェイヴ、ファッション感覚を混ぜたスタイリッシュなユニット。80年代の遊び心と都会の軽さを感じさせます。

立花ハジメ
立花ハジメは、グラフィック感覚と音楽を横断するアーティスト。音をデザインするような感覚があり、ニューウェイヴの見た目まで鳴らしています。

コシミハル
コシミハルは、クラシカルでヨーロッパ的な香りを持つシンガーソングライター。電子音の中にも、退廃的で上品な物語性があります。

パール兄弟
パール兄弟は、サエキけんぞうを中心にしたひねくれたポップバンド。言葉遊びとニューウェイヴ感覚で、普通の歌謡ポップから外れていきます。

SOFT BALLET
SOFT BALLETは、80年代末から90年代へ向かう電子音の硬さを感じさせるユニット。テクノポップの軽さより、インダストリアルな重さをまとっています。
80年代テクノポップ・ニューウェイヴについて
「小室哲哉」のサウンドも進化したテクノですし、当時のアニメソングはかなりテクノです。
どんどん進化していく「シンセ」の音もテクノ、そう思うと日常に浸透してるサウンドなんですね。
それを今は「テクノポップ」と呼ばないだけ。
当たり前になったからこそ、ジャンルとしては見えなくなったのかもしれません。
特に現代のAIで作る曲なんてのは最先端、生歌に近い「テクノサウンド」と言っていいものです。
しかし原点とも言える曲たちは、個性的でやっぱり別物。
尖ってるからこそ、この時代にしかない音に聞こえるんです。


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