戦っても戦っても怪獣や怪人は終わることなく現れ、ヒーローたちを何度も追い詰めました。
毎週ヒーローが悪と戦うスタイルはこの時代に確立され、現代へ続く日本特撮の礎となっていきます。
その代表が「仮面ライダー」。
新たなライダーが誕生しながら、半世紀以上にわたり今もなお戦い続けています。
一方で、街を壊し、人間の力では抗えない存在として描かれ続ける怪獣王「ゴジラ」。
勧善懲悪では語れないその存在は、70年以上の時を超え、今なお日本映画を代表する怪獣として姿を現し続けています。
日本の発展とともに飛躍した特撮文化。
その黄金時代こそ、70年代だったのです。
70年代特撮トップ作品
仮面ライダー
60年代に始まる「ゴジラ」「ウルトラマン」その牙城が鉄壁となった時、
70年代になって現れたのが「仮面ライダー」です。
大きくならない、破壊しない、巨大ロボにも乗らない。
そう聞くと地味な「仮面ライダー」ですが、バトルシーンは一級でリアル。
集団をひとりでやっつける爽快感は、他の作品と全く違っていたのです。
それが現在まで続く「仮面ライダー」シリーズの魅力。
伝説にならず60年を生き抜くヒーローとなったのです。
70年代特撮作品リスト

ガメラ対大魔獣ジャイガー
ガメラ対大魔獣ジャイガーは、1970年ガメラ。60年代怪獣前史から70年代へつなぐ。

帰ってきたウルトラマン
帰ってきたウルトラマンは、70年代ウルトラの入口。郷秀樹と新マン。

仮面ライダー
仮面ライダーは、1971年開始。改造人間とバイクヒーローの原点。

ガメラ対深海怪獣ジグラ
ガメラ対深海怪獣ジグラは、1971年。深海怪獣と鴨川シーワールドへ展開します。

ゴジラ対ヘドラ
ゴジラ対ヘドラは、公害怪獣。70年代ゴジラの狂気代表。

シルバー仮面
シルバー仮面は、等身大から巨大化へ。暗さもある宣弘社特撮。

ミラーマン
ミラーマンは、鏡の世界。円谷ヒーローの代表格。

地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン
地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガンは、宇宙怪獣と東宝チャンピオンまつり感。

バロム・1
バロム・1は、1972年。二人の少年が合体変身。ドルゲ魔人。外れる方がおかしい濃縮作品です。

ウルトラマンA
ウルトラマンAは、男女合体変身、超獣、やたら濃い設定。

変身忍者 嵐
変身忍者 嵐は、1972年。時代劇と変身ヒーローの合成。赤影の70年代側後継に近い。

レッドマン
怪獣たちと荒野で戦い続ける赤い巨人を描いた短編特撮。説明を削ぎ落とした映像と容赦のない戦いが、独特の怖さを残します。

トリプルファイター
トリプルファイターは、兄妹変身、短時間番組の濃さ。

人造人間キカイダー
人造人間キカイダーは、左右非対称、良心回路。デザインも話も強い。

アイアンキング
アイアンキングは、宣弘社系。ヒーローより相棒の方が目立つタイプ。

ファイヤーマン
ファイヤーマンは、火の円谷ヒーロー。怪獣ものの延長線。

ジャンボーグA
ジャンボーグAは、飛行機と車が巨大ヒーローになる謎の強さ。

仮面ライダーV3
仮面ライダーV3は、ライダー人気を継いだ王道続編。

ゴジラ対メガロ
ゴジラ対メガロは、ジェットジャガーまで含めて印象的です。の独特の高揚感。

流星人間ゾーン
流星人間ゾーンは、1973年。東宝ヒーロー。ゴジラ客演まである特撮混線作品です。

ロボット刑事
ロボット刑事は、コートを着たロボ刑事。独特の異色作。

ウルトラマンタロウ
ウルトラマンタロウは、ウルトラ兄弟ファミリー感の極地。

キカイダー01
キカイダー01は、キカイダー後継。01、ハカイダー周辺も濃い。

クレクレタコラ
欲望のままに騒動を起こすタコラたちを描いた短編特撮。愛らしい造形とは裏腹な暴力と混沌が、今も異様な印象を残します。

イナズマン
イナズマンは、サナギマンからイナズマンへ。変身段階が強烈です。

ダイヤモンド・アイ
ダイヤモンド・アイは、1973〜1974年。川内康範系。月光仮面の血が濃い変身ヒーロー。

鉄人タイガーセブン
鉄人タイガーセブンは、虎ヒーロー。かなりカルト寄り。

仮面ライダーX
仮面ライダーXは、セタップ。神話怪人へ展開します。へ広がる。

ゴジラ対メカゴジラ
ゴジラ対メカゴジラは、メカゴジラ登場。昭和ゴジラ後期の看板。

電人ザボーガー
電人ザボーガーは、バイクがロボになる。バイクとロボットを結びつけた。

イナズマンF
イナズマンFは、よりハード路線。ファントム軍団へ展開します。

ウルトラマンレオ
ウルトラマンレオは、かなりハード。隊長にしごかれるウルトラ。

ノストラダムスの大予言
ノストラダムスの大予言は、70年代終末不安の映画特撮。

がんばれ!!ロボコン
がんばれ!!ロボコンは、1974〜1977年。ロボット居候コメディ特撮。知名度的に外せない。

猿の軍団
猿が支配する未来世界へ迷い込んだ人々の逃避行を描くSF特撮。文明が逆転した世界の不気味さと社会性が強烈です。

スーパーロボット マッハバロン
スーパーロボット マッハバロンは、ロボ特撮。赤いロボと70年代メカ感。

仮面ライダーアマゾン
仮面ライダーアマゾンは、噛む、吠える、野生。シリーズ屈指の異物。

メカゴジラの逆襲
メカゴジラの逆襲は、昭和ゴジラ一旦終幕。チタノザウルスもまで含めて印象的です。

仮面ライダーストロンガー
仮面ライダーストロンガーは、電気人間。昭和一期の締め。

秘密戦隊ゴレンジャー
秘密戦隊ゴレンジャーは、原色マン戦隊の原点。色分けヒーローの爆発。

東京湾炎上
東京湾炎上は、災害・パニック・特撮。怪獣ではないが特撮映画作品です。

アクマイザー3
アクマイザー3は、悪魔っぽい三人組ヒーロー。デザインが濃い。

コンドールマン
コンドールマンは、1975年。川内康範原作の異色ヒーロー特撮。

ザ・カゲスター
ザ・カゲスターは、影からヒーロー。発想だけで70年代。

超神ビビューン
超神ビビューンは、アクマイザー後継。さらに原色ヒーロー化。

恐竜探険隊ボーンフリー
実写特撮とアニメーションを組み合わせ、恐竜保護隊の冒険を描いた作品。分類を越境する映像表現が70年代らしい一作です。

メガロマン
メガロマンは、1979年。巨大変身ヒーローとして70年代末を飾る特撮作品。

プロレスの星 アステカイザー
プロレスの星 アステカイザーは、1976年。プロレス、特撮、アニメ合成。企画の時点で70年代。

快傑ズバット
快傑ズバットは、ギター、復讐、宮内洋。特撮界の濃縮原液。

大鉄人17
大鉄人17は、巨大ロボ特撮。石森章太郎系の重いロボ。

ロボット110番
ロボット110番は、1977年。ロボコン後継のロボットコメディ作品です。これも70年代特撮の裾野。

ジャッカー電撃隊
ジャッカー電撃隊は、トランプ、サイボーグ、短命だが濃い。

恐竜大戦争アイゼンボーグ
恐竜大戦争アイゼンボーグは、1977年。実写とアニメの合成恐竜特撮。ボーンフリー系の境界生物。

惑星大戦争
惑星大戦争は、東宝SF映画。スター・ウォーズ前後の宇宙戦争感。

スターウルフ
スターウルフは、1978年の宇宙SF特撮。円谷のスペースオペラ寄り。

コメットさん(1978年版)
コメットさん(1978年版)は、1978年版。ファンタジー特撮として70年代末に採用。

宇宙からのメッセージ・銀河大戦
宇宙からのメッセージ・銀河大戦は、1978年。東映の宇宙時代劇。スター・ウォーズ余波を浴びた特撮作品です。

バトルフィーバーJ
バトルフィーバーJは、1979年。スーパー戦隊形式へつながる重要作。

ザ☆ウルトラマン
ザ☆ウルトラマンは、1979年アニメだがウルトラ70年代末作品です。

スカイライダー
スカイライダーは、1979年。空を飛ぶ新ライダーとして70年代末に入る。
70年代特撮とは
特撮という映像表現は一気に広く知られるようになりました。
そして70年代。
新たに登場したのが「仮面ライダー」です。
巨大ヒーローや怪獣だけではない、
等身大ヒーローという新しい魅力が加わり、
日本の特撮文化はさらに大きく広がっていきます。
当時は本格的な特撮を制作できる会社は限られていました。
だからこそ、その映像は唯一無二。
限られた予算の中で工夫を重ね、
世界でも類を見ない映像表現が生まれたのです。
伝説となったのではなく、
今なお続く伝統となった。
当時の技術と情熱は、
現在の特撮作品にも受け継がれています。