乾いた都市が潤っていくように、鮮やかなネオンが光り始める。

その向こう側で、その瞬間を待つ歌姫がいました。

舞台を自分の音色に変えて圧倒する。

一瞬で会場全体、テレビの向こうのお茶の間すら釘付けにする。

凛と響くその声が聞こえれば、遥か40年以上前のステージが蘇る。

どんなに時代が変わろうとも、色褪せるどころか驚き、感動すらする。

落ち着いた大人の歌声に、時代も時間も忘れて聞き入ってしまうのです。

収録曲を見る(45曲)
  1. ちあきなおみ「喝采」
  2. 藤圭子「圭子の夢は夜ひらく」
  3. 石川さゆり「津軽海峡・冬景色」
  4. テレサ・テン「空港」
  5. 和田アキ子「あの鐘を鳴らすのはあなた」
  6. 研ナオコ「かもめはかもめ」
  7. 小柳ルミ子「星の砂」
  8. ジュディ・オング「魅せられて」
  9. 夏木マリ「絹の靴下」
  10. 辺見マリ「経験」
  11. 金井克子「他人の関係」
  12. 弘田三枝子「人形の家」
  13. 朱里エイコ「北国行きで」
  14. しばたはつみ「マイ・ラグジュアリー・ナイト」
  15. 大橋純子「たそがれマイ・ラブ」
  16. 渡辺真知子「かもめが翔んだ日」
  17. 庄野真代「飛んでイスタンブール」
  18. 由紀さおり「手紙」
  19. いしだあゆみ「あなたならどうする」
  20. 森山良子「歌ってよ夕陽の歌を」
  21. 加藤登紀子「知床旅情」
  22. カルメン・マキ「時には母のない子のように」
  23. 浅川マキ「夜が明けたら」
  24. 青い三角定規「太陽がくれた季節」
  25. りりィ「私は泣いています」
  26. 五輪真弓「少女」
  27. 中島みゆき「時代」
  28. 荒井由実「卒業写真」
  29. 尾崎亜美「マイ・ピュア・レディ」
  30. 丸山圭子「どうぞこのまま」
  31. 谷山浩子「河のほとりに」
  32. 小坂明子「あなた」
  33. 高木麻早「思い出が多すぎて」
  34. 清水由貴子「お元気ですか」
  35. 日吉ミミ「男と女のお話」
  36. 内藤やす子「思い出ぼろぼろ」
  37. 梓みちよ「二人でお酒を」
  38. 奥村チヨ「終着駅」
  39. 欧陽菲菲「雨の御堂筋」
  40. 八神純子「みずいろの雨」
  41. 久保田早紀「異邦人」
  42. ペドロ&カプリシャス「五番街のマリーへ」
  43. 金子由香利「再会」
  44. TINNA「PAPER DOLL」
  45. 森田童子「ぼくたちの失敗」
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70年代女性歌謡のトップ曲

ちあきなおみ – 喝采

喝采は、拍手の歌でありながら、届かなかった想いの歌。

携帯もメールもSNSもない時代。

あるのは手紙と、当時と変わらない住所。

細い細い一本の線だけが、離れた人と自分をつないでいました。

会いたくないわけじゃない。

嫌いになったわけでもない。

けれど、選んだ道が違った。

舞台の上で拍手を浴びながら、胸の奥ではもう戻れない誰かを思い出している。

この歌は、ただ悲しいだけではありません。

華やかな場所に立っているほど、失ったものが深く見えてしまう。

70年代歌謡が持っていた人生の重さ、それを感じさせる曲なのです。


70年代女性歌謡 収録アーティストリスト

Naomi Chiaki

ちあきなおみ

ちあきなおみは、歌の中に一人の人生を丸ごと立ち上げる人。拍手の奥に、舞台裏の匂いまで残る。


Keiko Fuji

藤圭子

藤圭子は、昭和の夜を声だけで沈める人。きれいに整える前の痛みが、そのまま歌になっている。


Sayuri Ishikawa

石川さゆり

石川さゆりは、若さの中に演歌の芯を通した人。北へ向かう風景まで、声が連れてくる。


Teresa Teng

テレサ・テン

テレサ・テンは、甘さと別れを同じ息で歌える人。空港の距離感が、そのまま声の余韻になる。


Akiko Wada

和田アキ子

和田アキ子は、歌謡曲にソウルの馬力を持ち込んだ人。声が出た瞬間、場の空気が変わる。


Naoko Ken

研ナオコ

研ナオコは、哀しみとおかしみを同じ顔で見せる人。軽く見えて、声の底が深い。


Rumiko Koyanagi

小柳ルミ子

小柳ルミ子は、清楚なスター像の奥に濃い女歌を持っている人。南の明るさの中に、湿った情念が残る。


Judy Ongg

ジュディ・オング

ジュディ・オングは、歌と衣装と画面映えを一体にした人。テレビ歌謡がひとつの舞台装置になる。


Mari Natsuki

夏木マリ

夏木マリは、女優性とロック感を歌謡曲に混ぜた人。70年代のテレビには少し早すぎる色気がある。


Mari Henmi

辺見マリ

辺見マリは、セクシー歌謡を時代の事件にした人。言葉少なでも、視線と声が強い。


Katsuko Kanai

金井克子

金井克子は、振付まで含めて記憶に刺さる人。無表情の毒が、歌謡曲を急に危なくする。


Mieko Hirota

弘田三枝子

弘田三枝子は、ポップスの女王から濃い歌謡表現へ踏み込んだ人。声の強さが、時代をまたいで残る。


Eiko Shuri

朱里エイコ

朱里エイコは、ソウルフルな歌唱で歌謡曲の器を広げた人。北国の歌にも、声の熱がある。


Hatsumi Shibata

しばたはつみ

しばたはつみは、ジャズの匂いを歌謡曲にまとわせた人。声だけで夜の照明が落ちる。


Junko Ohashi

大橋純子

大橋純子は、歌唱力と都会の夜を一直線につないだ人。声の伸びが、そのままドラマになる。


Machiko Watanabe

渡辺真知子

渡辺真知子は、声量で海の向こうまで突き抜ける人。ニューミュージックと歌謡曲の境目を破ってくる。


Mayo Shono

庄野真代

庄野真代は、異国の匂いと都会の軽さを歌謡曲に入れた人。旅の歌なのに、どこか現実逃避の温度がある。


Saori Yuki

由紀さおり

由紀さおりは、端正な歌唱の中に大人の情感を沈める人。抑えているほど、歌が濃くなる。


Ayumi Ishida

いしだあゆみ

いしだあゆみは、スターの華と大人の歌謡感をつなぐ人。60年代の明るさが、70年代の陰影へ変わっていく。


Ryoko Moriyama

森山良子

森山良子は、透明な声で時代の空気を広げる人。フォークの清らかさが、夕陽の色で残る。


Tokiko Kato

加藤登紀子

加藤登紀子は、民謡的な風景と知性を同じ声に持つ人。大きな自然の前で、歌が静かに強くなる。


Carmen Maki

カルメン・マキ

カルメン・マキは、フォークと演劇的な存在感を連れてきた人。70年代の精神へつながる、前夜の異物感がある。


Maki Asakawa

浅川マキ

浅川マキは、明るい歌番組とは別の夜から来た人。暗さではなく、夜そのものが声になっている。


Aoi Sankaku Jogi

青い三角定規

青い三角定規は、青春ドラマの熱気をまっすぐな歌声に刻んだグループ。「太陽がくれた季節」の爽やかさと力強さは、今も70年代の空気を鮮やかに呼び戻します。


Lily

りりィ

りりィは、ハスキーな声でフォーク歌謡の湿度を上げた人。泣いているのに、乾いた風も吹いている。


Mayumi Itsuwa

五輪真弓

五輪真弓は、孤独を美しい形で立たせる人。静かなピアノの向こうに、強い芯がある。


Miyuki Nakajima

中島みゆき

中島みゆきは、個人の痛みを時代の言葉に変える人。大げさにしないのに、歌が遠くまで届く。


Yumi Arai

荒井由実

荒井由実は、記憶と風景を都会的な歌に変えた人。青春の写真が、急に大人の距離になる。


Ami Ozaki

尾崎亜美

尾崎亜美は、軽やかなポップ感と作家性を両方持つ人。CMの明るさにも、ちゃんと自分の声がある。


Keiko Maruyama

丸山圭子

丸山圭子は、静かな色気を都会の夜に置いた人。大声ではないのに、部屋の空気を変える。


Hiroko Taniyama

谷山浩子

谷山浩子は、幻想と少女性を別世界まで深める人。かわいいだけでは終わらない、不思議な影がある。


Akiko Kosaka

小坂明子

小坂明子は、少女の作った曲を国民的な歌にした人。夢の家が、そのまま時代の記憶になった。


Masa Takagi

高木麻早

高木麻早は、部屋の中の孤独を素直な声で出せる人。フォークと歌謡の境目に、静かな痛みが残る。


Yukiko Shimizu

清水由貴子

清水由貴子は、明るさの中に手紙みたいなさみしさを残す人。素朴な声が、昭和の距離感を連れてくる。


Mimi Hiyoshi

日吉ミミ

日吉ミミは、しゃがれた声で男女の湿った話を歌える人。きれいごとでは済まない歌謡の味がある。


Yasuko Naito

内藤やす子

内藤やす子は、崩れた感情をそのまま声にできる人。強がりと傷が、同じ場所から出てくる。


Michiyo Azusa

梓みちよ

梓みちよは、大人の余裕と女の怖さを同居させる人。酒場の会話みたいに、歌が近い。


Chiyo Okumura

奥村チヨ

奥村チヨは、甘い声の中に取り返しのつかない別れを入れる人。終着駅という言葉が、重く残る。


Fei Fei Ouyang

欧陽菲菲

欧陽菲菲は、海外の熱と日本の歌謡曲をつないだ人。雨の街に、声の強さがまっすぐ立つ。


Junko Yagami

八神純子

八神純子は、突き抜けるハイトーンで70年代末のポップスを変えた人。雨の歌なのに、声がまぶしい。


Saki Kubota

久保田早紀

久保田早紀は、異国感と旋律の強さで時代の終わりを照らした人。70年代の最後に、遠い景色が開く。


Pedro & Capricious

ペドロ&カプリシャス

ペドロ&カプリシャスは、大人の物語を歌謡曲に乗せたグループ。高橋真梨子の声が、街の影まで連れてくる。


Yukari Kaneko

金子由香利

金子由香利は、シャンソンの濃度で歌謡曲とは別の時間を持ち込む人。再会の一言に、長い夜がある。


TINNA

TINNA

TINNAは、都会派の洗練と女性ボーカルの強さを隠し味に持つ存在。英語タイトルのまま、70年代末の空気が鳴る。


Doji Morita

森田童子

森田童子は、声を張らずに心の奥へ入ってくる人。小さな歌なのに、あとから痛みが広がる。


70年代女性歌謡について

まだデジタル世界が遠い未来だった70年代。

全ては手作業。

全ては自らの心の中。

全ては、混じりっけのない人間の実力で評価されました。

照明の下に立つ。

マイクを握る。

息を吸う。

声を出す。

それだけで、会場もテレビの向こうのお茶の間も黙らせてしまう歌姫たちがいました。

時代がどれだけ変わっても、その声は薄れません。

今だからこそ、余計なものをまとわない歌の凄さが、まっすぐ響いてくるのです。

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